【常緑樹・高木】ナナミノキ(移植_2020年秋①)

弊社では例年、8月下旬あたりから在庫の樹木の植え替え作業をおこなうのですが、

今年は暑すぎたため、9月に入ってから植え替えをおこなっています。

植え替えをするのは、今ある根を切断することで細かい根を出させ、

移植に適した「良い根」をつくるためです。

お客様のところへ移植した後に樹が弱ったり枯れたりする事のないようにするための大事な作業です。

今回はナナミノキを植え替えましたので、その特徴や弊社の在庫をご紹介いたします。


特徴

・常緑広葉樹の中高木で、モチノキの仲間。

・葉は鮮やかな緑色。シラカシやアラカシの葉にも似ていますが、触ってみるとカシの葉よりもしなやかです。

・樹の雰囲気は、常緑樹の中では涼やかな雰囲気もあるように思います。

・雌雄異株(※)

・雌木は、秋に赤い実をたくさんつけます。このことがナナミノキ(七実の木)という名前の由来になったようです。(諸説あるようです。)

・用途は、庭の主木や公園の植栽など。

ナナミノキ H=4.0m

・実が熟して赤く色がついてくると綺麗で鑑賞価値があります。しかし一方で、たくさんついた実が落ちて掃除が大変になってしまうことを避けるために、「雄木の方が良い」、という声もあります。


※1つの花に「雄しべ」と「雌しべ」があるものを”両性花”と言いますが、それに対して1つの花にそのどちらかの性質しかないものを”単性花”と言います。”単性花”のうち、1つの個体に雄花と雌花の2種類が咲くものもありますが、一方で1つの個体に雄花または雄花のどちらかしか咲かないものを『雌雄異株』と言います。

雌木(赤く熟す前の実がついています)
雄木(実はつきません)

弊社在庫の例

以下の写真の樹は全て、2019年秋・2020年秋・2021年秋に植え替えをしたものですので、根の状態は良好です。

①雌木

[H=5.9m、C=0.33m、W=2.3m]

2019年秋に移植

[ H=4.3m ]

2020年秋に移植

[ H=3.8m ]

2020年秋に移植

※他にも、高さ5.0mのものを在庫しています。

②雄木

[ H=4.0m]

2019年秋に移植

[ H=4.0m]

2019年秋に移植

[ H=4.3m]

2020年秋に移植

[H=6.3m、C=0.68m]

2021年秋に移植

[H=5.7m、C=0.67m]

2021年秋に移植

その他の常緑樹については、中高木は【こちら】のページ、低木は【こちら】のページをご参照ください。

「もっと詳しく知りたい」「庭木の相談をしたい」「実際に植木を見て比べてみたい」という方は、【コチラのページ】をどうぞ。