【要注意!】カミキリムシの防除作業
7月になって暑くなり、虫も増えてきましたが、植木にとって厄介な虫もいます。
その一つがカミキリムシ。カエデ類(モミジ等)やエゴノキなど、人気の樹種に被害を出すのが悩ましいところですね。
今回は、(半分その害虫への恨み節もありますが)「カミキリムシ」の特徴と防除作業についてのご紹介です。
①カミキリムシの特徴
●成虫も幼虫もモミジ類やエゴノキに被害を与えます。本当に厄介ですね、、、
●成虫は新しい梢の樹皮をかじります。すると、その食害部分から先の枝が枯れることもあり、美観が損なわれます。
●幼虫は樹皮の内側を食べながら進むため、枝や幹に空洞ができます。(穴からおがくずのようなものが出るため、それが目印です。)これがひどくなると枝が枯れることになってしまいます。
②カミキリムシの食害
②-a.成虫による被害
被害にあったベニシダレモミジ。ところどころに枯れ枝ができて、目立ってしまいます。
枝のアップの写真です。1つの枝が根元でかじられて枯れてしまいました。
カミキリムシにかじられた部分。(枝の根元)
カミキリムシにかじられた部分。 (画面中央)
②-b.幼虫による被害
幼虫が幹の樹皮を食べた穴。
幼虫が幹を食べ進め、「穴」が幹の上へ上がっていってしまった状態。これが進むと、その幹が枯れてしまうこともあります。
③防除作業
①産卵防止のため、根元に農薬を塗布。(根元の白い部分)
②成虫は見かけしだい捕殺。(涼しい朝や夕方に出てくる。) 経験では、エゴノキやノムラモミジが被害を受けやすいと思います。
③すでに幼虫が入った穴には、ノズルの付いた殺虫剤を使用して幼虫を駆除。(左側のスプレー缶)
①は年1回、②③は夏は1~2週に1回くらいは見回りをして対応しています。
このカミキリムシ対策のために夏場は神経を使いますので、少し恨み交じりの投稿となってしまいました、、、
お庭にモミジを植栽されているお家を見かけますが、ご注意くださいませ。