2021年7月14日 / 最終更新日 : 2022年9月23日 伸松園 植木を育てる豆知識 【要注意!】カミキリムシの防除作業 7月になって暑くなり、虫も増えてきましたが、植木にとって厄介な虫もいます。 その一つがカミキリムシ。カエデ類(モミジ等)やエゴノキなど、人気の樹種に被害を出すのが悩ましいところですね。 今回は、(半分その害虫への恨み節もありますが)「カミキリムシ」の特徴と防除作業についてのご紹介です。 ①カミキリムシの特徴 ●成虫も幼虫もモミジ類やエゴノキに被害を与えます。本当に厄介ですね、、、 ●成虫は新しい梢の樹皮をかじります。すると、その食害部分から先の枝が枯れることもあり、美観が損なわれます。 ●幼虫は樹皮の内側を食べながら進むため、枝や幹に空洞ができます。(穴からおがくずのようなものが出るため、それが目印です。)これがひどくなると枝が枯れることになってしまいます。 ゴマダラカミキリの成虫 ②カミキリムシの食害 ②-a.成虫による被害 被害にあったベニシダレモミジ。ところどころに枯れ枝ができて、目立ってしまいます。 枝のアップの写真です。1つの枝が根元でかじられて枯れてしまいました。 カミキリムシにかじられた部分。(枝の根元) カミキリムシにかじられた部分。 (画面中央) ②-b.幼虫による被害 幼虫が幹の樹皮を食べた穴。 幼虫が幹を食べ進め、「穴」が幹の上へ上がっていってしまった状態。これが進むと、その幹が枯れてしまうこともあります。 ③防除作業 ①産卵防止のため、根元に農薬を塗布。(根元の白い部分) ②成虫は見かけしだい捕殺。(涼しい朝や夕方に出てくる。) 経験では、エゴノキやノムラモミジが被害を受けやすいと思います。 ③すでに幼虫が入った穴には、ノズルの付いた殺虫剤を使用して幼虫を駆除。(左側のスプレー缶) ①は年1回、②③は夏は1~2週に1回くらいは見回りをして対応しています。 このカミキリムシ対策のために夏場は神経を使いますので、少し恨み交じりの投稿となってしまいました、、、 お庭にモミジを植栽されているお家を見かけますが、ご注意くださいませ。 FacebookXBlueskyHatenaCopy