【要注意!】真夏の毛虫の防除作業

長すぎる梅雨の後は一転、異常な猛暑が続きますね、、、

おまけに8月に入ってから3週間近く、まともな雨が降っていないため、地面もカラカラです。

人間にもこたえる天気ですが、植物にとっても危険な状況が続き、植木へのダメージも散見します。

早く雨が降ってくれるのを祈るばかりですが、、、

さて、このような厳しい時期には(害)虫の活動も目立たたないのですが、この8月のお盆の頃に発生する害虫もいます。

「モンクロシャチホコ」という毛虫で、樹木の葉を”食べ尽くす”ような厄介な害虫です。

今回は、(半分その害虫への恨み節もありますが)「モンクロシャチホコ」の特徴と防除作業についてのご紹介です。


①モンクロシャチホコの特徴

・発生は年に1回。場所によって時期の前後はあると思いますが、弊社の圃場では8月のお盆あたりに発生しています。

・「サクラケムシ」とも呼ばれ、サクラの樹によく発生します。他にも、弊社の在庫ではベニバスモモや、最近人気のジューンベリー、和風の庭ではウメ(シダレウメも含む)やボケにもつきますのでご注意を! 

・被害の特徴は、「短い期間」に「食い尽くす」ことです。成長が速いためすぐに大きくなり、その分、食べる(食害)量も増加していく厄介な虫です。しかも、枝の先端の葉から幹の方へ、葉を全て食べ尽くしながら移動していきます。 このため、発見が遅れるとすでに大半の葉が無くなっている、あるいは丸坊主になっているということもあり得ます。

・9月頃、街路樹のサクラの葉がほとんど無くなっているのを見かけることがありますが、それはこの「モンクロシャチホコ」の仕業です。

※ケムシの写真は気持ち悪いので、ここでは掲載しません。ご興味のある方は検索してみてください。

弊社在庫のジューンベリー(高さ4.0m)への消毒作業中。

②モンクロシャチホコの食害

②-a.ジューンベリー(上の写真)

上の写真(高さ4.0m)のジューンベリーの上部。

この写真の中央よりやや上あたりに食害跡があります。

アップの写真です。

発生の初期段階ですが、葉脈だけが残り、食べられた跡があります。


②-b.ジューンベリー

写真中央にある枝が、葉が綺麗に無くなって(食べられて)います。

②-c.ヤマザクラ

写真真ん中の枝が先端から枝元にかけて、大半の葉を食べられた跡です。


③防除作業

・手に届く範囲であれば、キンチョールで十分です。即効性があり、ケムシがすぐに葉から落ちていきます。

・手が届かない場所であれば、動力噴霧器で消毒液を噴霧します。 ※この時期、モンクロシャチホコ対策で、在庫の樹木のうちサクラやジューンベリーだけに消毒をしています。

消毒作業の様子

他の虫と発生時期が異なり、かつ被害も目立つため、余計に消毒の手間が増えていることもあって、このような恨み節まじりの記事となってしまいました、、

お庭にジューンベリーを植栽されているお家を見かけますが、ご注意くださいませ。