【生垣にオススメ】高木編① イヌマキ、サザンカ、レッドロビン

 弊社の在庫樹木の中から、生垣に向く樹種をいくつかご紹介していきます。今回の記事では、高木からポピュラーな3種類を選びました。

 「生垣を自分で作ってみたい!」または「庭の生垣の一部が枯れてしまったので、補植用の樹木を探している」という方、ご参考になりましたら幸いです。

①イヌマキ ②サザンカ(赤花・白花) ③レッドロビン  の3つの写真や特徴を載せています。


①イヌマキ(犬槙)

【特徴】

・常緑の高木。葉は細さ8mmくらいで細長い線形で、枝に密に互生します。

・弊社のある遠州地方では「ホソバ」と呼ばれ、昔から生垣に用いられます。潮風に強く、強い風にも耐えることから、海岸近くでは防風垣(防潮垣)として植栽されているのをよく見ます。

イヌマキ 高さ2m(出荷時の状態)
【植え込み】

・土壌はあまりにも水はけが悪くなければ、土を選ばずに育ちます。日当たりの良い場所でも日陰がちな場所でも生育します。(ただし、日当たりが良すぎて土が乾燥する場合は生育に悪いです。)

【生垣の管理・作業】

・芽吹きが良いため、枝を刈り込むとそこから小さな枝が発生し、より密な生垣になっていきます。

・苗木を植え、枝先を刈り込んでいくと、枝葉が密になり、次第に遮蔽効果が高まっていきます。

・刈込みの時期としては、3~4月、6月中旬~7月中旬がオススメです。刈り込んだあとには鮮やかな黄緑色の新芽が伸びてきます。 9月頃に刈り込むと、伸びた新芽が冬の寒さで黄色くなってしまうこともあるため、それ以降は11月頃であれば刈っても新芽がでないので、大丈夫です。

【弊社在庫】

・高さ1.8~2.0m、2.5m前後、3.0m前後、3.5mのものを在庫しています。


イヌマキ 高さ2m~2.5m
イヌマキ 高さ1.8m~2.0m
イヌマキ 高さ2m~2.5m

②サザンカ(山茶花) [白花・赤花]

【特徴】

・「♪山茶花 山茶花 咲いた道 たき火だたき火だ落ち葉たき~」と歌われる、ポピュラーな花木。

・歌にある通り、花期は10~12月。300種以上と多様な品種があり、色は白・ピンク・濃紅など、形は一重咲から八重咲など、豊富なバリエーションがあります。

・ツバキよりも花が小ぶりで、花ごと落ちるツバキとは違い、花弁がばらばらと散ります。

【白花(品種名=’朝倉’)】

(白花)高さ1.6m

【白花(品種名=’朝倉’)】

白花
【植え込み】

・水はけが良く、かつ適度に湿り気がある土を好みます。

・日陰でも日当たりの良い場所でも育ちますが、陽が当たる方が花付きがいいです。

【生垣の管理・作業】

・刈込みに耐え、枝葉が密に茂るため、生垣としてもよく使われています。

・苗木を植え、予定の幅や高さ以上に伸びた枝を毎年刈り込みます。しだいに枝葉が密に詰まった生垣になっていきます。(完成に3年ほどかかると思います。)

・刈込みの時期は、花芽がまだできていない3~4月頃がオススメです。それ以降になると少しずつ花芽が分化してくるため、刈込みによって花芽を減らし、花付きが悪くなってしまいます。

※チャドクガという毛虫が5~6月と8~9月に発生することがあります。触れると非常にかゆくなるため、要注意です。家庭用であればキンチョールのような殺虫スプレーで駆除できます。

【弊社在庫】

・白花は1.5mと2.5mのものを、赤花は1.5m、1.8m、2.0m、2.5mのものを在庫しています。


【赤花】

(赤花)高さ1.6m

【赤花】

(赤花)高さ2.0m

【赤花】

赤花

③レッドロビン

【特徴】

・カナメモチから育成された品種で、名前の通り赤い新芽が美しく特徴的です。

・年に数回新芽が伸び、生長も早いです。

【植え込み】

・水はけの良い土であれば、特に土は選びません。

・日陰でも育ちますが、日なたのほうが新芽が鮮やかに発色します。

・新芽が伸び終わった6月頃と8~9月頃に刈込みをおこないます。数年繰り返していくことで、枝葉が密になっていきます。

【弊社在庫】

・高さ1.7m程度のものを在庫しています。

鮮やかな新芽(4月上旬に撮影)
高さ1.7m(4月上旬に撮影)

その他、シンボルツリーになるような樹木や和風に合う樹木など、別の用途の植木については、【コチラ】をご参照ください。

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