イヌマキ・ラカンマキの枝吊り(2021年夏)

これまで、「イヌマキ」や「ラカンマキ」の”玉散らし仕立”の在庫商品をご紹介してきましたが、どれも既に形ができてきているものでした。

とはいえ、もちろん自然にそのような樹形になったのではなく、「整姿作業」をおこなうことで写真のような樹形に整えているのです。

今回は、「荒木」と呼ばれる元々の状態から、どのように「玉散らし仕立」になっていくのか、その作業の様子と変化をご紹介できればと思っています。

記事の前半は「A. 今年の枝吊り作業」の様子をご紹介しています。

後半は、「B. 昨年の枝吊り作業」から1年経過したものが、どのように変化していったのかのご紹介です。


A. 今年の枝吊り作業

前年にあらかじめ、必要な枝だけを(少し多めに)残すような剪定をしています。

2021年の作業時は、そこから樹の状態やバランスを見つつ、不要となる枝を落とし、これから「玉」をつくっていく枝を下げていきます。竹を使ったり縄を使ったりして枝を引き下げますが、この際に「のみ」を入れずに、あくまで自然な曲がりとすることが浜北の仕立物の特徴です。

1回の作業では完結せず、この後は毎年少しづつ縄を調節して下に引き下げたり、刈込み手入れをしたりと手間をかけ、徐々に「玉散らし」仕立ての樹形を整えていきます。

①ラカンマキNo.1【高さ4.7m】

(1)2020年1月[作業前]
(2)2020年8月[剪定後]
(3)2021年8月[枝吊り後]

①イヌマキNo.23【高さ4.4m】

(1)2019年11月[作業前]
(2)2021年7月 [枝吊り後]

B. 昨年の枝吊り作業~今年の変化(ラカンマキ)

こちらは前シーズン(2020年の8月)に枝吊り作業をしたものです。枝葉が伸びてきて、「玉」のボリュームが少しづつ増えてきています。

今年はさらに刈込みをし、来年、再来年と繰り返していくことで、より密で厚みのある「玉散らし」仕立になっていきます。

③イヌマキNo.13(高さ4.5m)

(1)2019年11月[作業前]

(2)2020年8月[枝吊り後]
(3)2021年7月[刈込み前]
(4)2021年8月[刈込み後]

②イヌマキNo.31【高さ5.2m】

(1)2020年1月[作業前]
(2)2020年8月[枝吊り後]
(3)2021年7月[刈込み前]
(4)2021年8月[刈込み後]

その他の在庫のイヌマキ(仕立物)は、[イヌマキの商品紹介ページ]  をご覧下さい。

その他の在庫のラカンマキ(仕立物)は、[ラカンマキの商品紹介ページ]  をご覧下さい。

※今回の記事でご紹介したものは、まだ商品として完成したものではありませんので、商品紹介ページへの掲載はしていません。