イヌマキ・ラカンマキの枝吊り(2020年夏)

これまで、「イヌマキ」や「ラカンマキ」の”玉散らし仕立”の在庫商品をご紹介してきましたが、どれも既に形ができてきているものでした。

とはいえ、もちろん自然にそのような樹形になったのではなく、「整姿作業」をおこなうことで写真のような樹形に整えているのです。

今回は、「荒木」と呼ばれる元々の状態から、どのように「玉散らし仕立」になっていくのか、その作業の様子と変化をご紹介できればと思っています。

記事の前半は「A. 今年の枝吊り作業」の様子をご紹介しています。

後半は、「B. 昨年の枝吊り作業」から1年経過したものが、どのように変化していったのかのご紹介です。


A. 今年の枝吊り作業

2~3年前にあらかじめ、必要な枝だけを(少し多めに)残すような剪定をしています。

今年は、そこから樹の状態やバランスを見つつ、不要となる枝を落とし、これから「玉」をつくっていく枝を下げていきます。竹を使ったりロープを使ったりして枝を引き下げますが、この際に「のみ」を入れずに、あくまで自然な曲がりとすることが特徴です。

1回の作業では完結せず、この後は毎年少しづつロープを調節して下に引き下げたり、刈込み手入れをしたりと手間をかけ、徐々に「玉散らし」仕立ての樹形を整えていきます。

①イヌマキNo.13【高さ4.5m】

(1)2020年1月[作業前]

(2)2020年8月[枝吊り後]


②イヌマキNo.30【高さ5.2m】

(1)2020年1月[作業前]
(2)2020年8月[枝吊り後]

③ラカンマキNo.12(高さ5.5m)

(1)2020年1月[作業前]

(2)2020年8月[作業中]

(3)2020年8月[枝吊り後]


B. 昨年の枝吊り作業~今年の変化(ラカンマキ)

こちらは昨年(2019年)の8月に枝吊り作業をしたものです。枝葉が伸びてきて、「玉」のボリュームが少しづつ増えてきています。

今年はさらに刈込みをし、来年、再来年と繰り返していくことで、より密で厚みのある「玉散らし」仕立になっていきます。


①ラカンマキNo.10(高さ4.8m)

2020年1月
2020年8月

②ラカンマキNo.11(高さ5.5m)

2020年1月
2020年8月

その他の在庫のイヌマキ(仕立物)は、[イヌマキの商品紹介ページ]  をご覧下さい。

その他の在庫のラカンマキ(仕立物)は、[ラカンマキの商品紹介ページ]  をご覧下さい。

※今回の記事でご紹介したものは、まだ商品として完成したものではありませんので、商品紹介ページへの掲載はしていません。