イヌマキ苗の剪定作業(2020年夏)

弊社では、右の写真のようなイヌマキを生産しています。

主に生垣に使われるものですが、高さ1.8m程度~2.5mまで、また高さ3m以上の高生垣用のものもございます。

枝葉が密になった樹形のイヌマキをつくるため、剪定作業をおこないました。

今回は、その作業の様子のご紹介です。


②剪定の前後

・上から下まで枝が密に伸び、「締まった」樹形とするのを目指しています。

・樹の上の方は枝が充実していても、樹の下の方に枝が無かったり、真ん中部分がスカスカだったりするものはお客様に好まれません。剪定することで葉張りはなくなりますが、全体的に枝が出ている樹の方がお客様に好まれます。

・放置しておくと、日光のよく当たる樹の上部が勢いがつき、枝葉が広がるので樹の下部に日が当たりにくくなります。そうすると下部の方は枝が伸びずに、バランスの悪い状態になるため、剪定し、樹全体に日が当たるようにしてやります。


②剪定の前後

・「剪定前」は樹の上部~真ん中部分にかけては枝が伸びていますが、下部は枝が少なくなっています。

・このままでは、上の方ばかり伸びてしまうため、上部の枝は短めに切り詰め、真ん中部分の枝も伸びすぎているものは切り詰めて、全体のバランスが整うようにします。(「剪定後」の写真)

・こうして樹全体に日が当たると、幹からも胴吹き芽が出てくることがあります。それが伸びることで、枝が密になり、締まった樹形になっていくのです。

剪定前

剪定後

※「剪定前」と「剪定後」は別の樹で、写真はあくまで作業のイメージです。


③成長の様子(植え付け年別)

植え付け1年目(約50cm)
[右]植え付け2年目(約80cm)
[左]植え付け3年目(約160cm)
植え付け4年目(200~220cm)

※今回剪定をしたのは、植え付け3年目と4年目の苗です


④今後の管理

・暑い真夏のシーズンは植物にとっても酷な時期なので成長はしませんが、9月頃に涼しくなってくると芽が伸びてきます。 今は剪定した後でかなりボリュームが減った状態ですが、9~10月あたりにはその芽が伸びて、ちょうど良い状態になっていると思います。

・また、台風で傾けば支柱で補強したり、消毒をしたりと手間暇をかけています。

・こういった作業を繰り返し、「苗」から「商品」に育てていきます。


生垣用にイヌマキがご入り用でしたら、【コチラ】からお問い合わせください!

また、イヌマキの苗の植え付け作業に興味がありましたら、【2020/5/13のブログ】をご覧ください。