半日陰を好む常緑樹(低木)
以前、「日陰に強い木(陰樹)特集」という記事で、耐陰性の強い樹種をご紹介しました。
今回は、それに関連して”半日陰”の場所を好む樹種をご紹介いたします。
”半日陰”の場所とは、「午前中だけ陽が当たり、午後は日陰になってしまう」「午後しか陽が当たらない」「1日に数時間しか陽が当たらない」ような場所を指します。
「陽当たりが悪い場所に何を植えたらいいのか」とお悩みの方のご参考になれば幸いです。
逆に、今回ご紹介する樹種は、1日ずっと陽が当たるような場所ではうまく育たない、あるいは傷んでしまうことがあるので注意が必要です。
↓ この記事では以下の常緑樹6種類を紹介しています。(※サカキだけは高木です)
①アセビ、 ②クチナシ、 ③サカキ、 ④シャクナゲ、 ⑤ジンチョウゲ、 ⑥ナンテン
落葉樹は次回の記事でご紹介いたします。
①アセビ[馬酔木]
【特徴】
・日陰に強く、昔から和風の庭の日陰部分によく植栽されている樹種です。
・4~5月に白色の花をつけます。スズランのように垂れ下がり、たくさんの花が咲きます。
【植え込み】
・耐陰性が強く、日陰でもよく育ちます。
・特に管理は必要としませんが、花がたくさんついた後は花がらを取り除くことをおすすめします。花の後、結実した枝からは新芽が出にくい(あるいは全く出ない)ため、花を放置しておくと枝が伸びずに樹勢が弱まるおそれがあるからです。
【弊社在庫】
・高さ0.5m、高さ1.0m のものを在庫しています。
②クチナシ[梔子]
【特徴】
・学名から「ガーデニア」とも呼ばれますが、最近はこちらの呼び方が主流でしょうか。花や葉の形などによっていくつか品種があります。
・開花期は6~7月で白い花が咲きます。最大の特徴は、その花の香り。花の時期には香水のような甘い香りが漂います。
・光沢のある明るい緑色の葉も爽やかですね。
【植え込み】
・日陰にも耐えますが、ある程度は陽の当たる半日陰の場所の方が、花付きが期待できます。
【弊社在庫】
・大葉クチナシ(八重咲き):高さ0.5m
・クチナシ:高さ1.2m
③サカキ[榊]
【特徴】
・常緑の高木。樹形は円錐形状で、真っすぐ伸びます。
・古くから神事に使われ、ご神木として神社の境内にも植えられることで知られています。
・葉は光沢のある深い緑色です。
【植え込み】
・半日陰でも陽当たりの良い場所でも育ちます。
【弊社在庫】
・高さ1.2~1.8mほどのものを在庫しています。
④シャクナゲ [石楠花]
【特徴】
・日本のシャクナゲは高山のような場所でひっそりと咲いている存在ですが、西洋ではバラエティ豊かな園芸品種が作られ、現在出回っています。
・5~6月頃に花が咲きます。
・根本から分岐して株立ち状の樹形になります。
【植え込み】
・種類にもよりますが、強い日差しに弱いです。夏場は半日陰で冬場は陽が当たる場所(落葉樹の陰など)がオススメです。
・また、花がら摘みは必須です。怠るとその後の新芽が伸びにくくなってしまいます。
⑤ジンチョウゲ[沈丁花]
【特徴】
・和風の庭の半日陰の部分によく見られます。ですが日本の原産ではなく、中国から室町時代あたりに渡来したのだそうです。
・開花期は3月頃。小さな花が枝先でかたまりになって咲きます。香り高く、春の到来を告げる香りとして知られています。
【植え込み】
・日陰にも耐えますが、ある程度は陽の当たる半日陰の場所の方が、花付きが期待できます。
【弊社在庫】
・高さ0.4mほどのものを在庫しています。
⑥ナンテン[南天]
【特徴】
・「難(なん)を転(てん)ずる」ということから、縁起の良い樹として昔から植えられてきました。正月飾りにも用いられ、生活になじみのある庭木です。
・秋~冬にかけて赤い実をつけ、鑑賞価値があります。
【植え込み】
・日陰にも耐えますが、ある程度は陽の当たる半日陰の場所の方が、美しい実や紅葉を期待できます。
【弊社在庫】
・ナンテン(赤実)… 高さ1.0m
・白実ナンテン… 高さ0.5m
◆その他、常緑樹の在庫については、次のリンクをご参照ください。
【常緑樹・高木】 【常緑樹・低木】 【高さ1m以下の常緑樹】 【高さ1.0~1.5mの常緑樹】 【高さ1.5~2.0mの常緑樹】
◆ 「もっと詳しく知りたい」「庭木の相談をしたい」「実際に植木を見て比べてみたい」という方は、【コチラのページ】をどうぞ。